薄毛は人によって頭頂部であったり、生え際であったりと場所が全然変わってきますが、ミノキシジルとフィナステリドを併用することでその多数の薄毛タイプをカバーすることができます。
例えば、頭頂部の薄毛。これは血管の詰まりによる血流不足が原因のことが多いと言われていますが、頭頂部は最も血管が集まる場所です。
そんな時はミノキシジルが効果的です。血管を拡張することで、血流不足を改善することができるからです。元々血管が多い場所ですから、その作用が一番期待できます。
では、前頭部の薄毛はどうなのかというと、これは原因がわかりにくいんです。
血流不足になりがちな場所ではあるのですが、DHTも発生しやすい場所なのでミノキシジルが有効かフィナステリドが有効が判断がつかない場合が多いです。
こういう場合に併用しておけば、前頭部の薄毛にも対応できるということになります。
どういうタイプの薄毛にも対応できるということから、調べてみると実は、日本でも日本皮膚科学会が治療データに基づいて推奨している発毛法となっています。
さらに海外の話になりますが、アメリカ医薬品局(FDA:日本の厚生労働省にあたるHHSに属している医薬品から食品、医療機器までを一括で管理している機関)でも併用は認められていることから、まさしく世界共通の発毛法といえます。
フィナステリドの効果
フィナステリドの効果は、5aリダクターゼを抑えて脱毛を防ぐことです。
DHTの生成を防ぎ、ヘアサイクルを正常に戻してくれるため、成長期が長くなります。
これに伴って髪自体も太くコシが出るため、頭皮が透けて見えることがなくなるのです。国内の臨床実験によると、1年で58%、2年で68%、3年で78%と飲み続けるほど改善効果が得られるという結果が出ました。
DHTは一度生成されるとヘアサイクルに影響を及ぼすため、途中でフィナステリドの服用をやめてしまうと効果が半減すると考えられます。フィナステリドによる5aリダクターゼの抑制は、脱毛のメカニズムを改善するものなのです。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルの効果は、フィナステリドとは全く異なります。もともと、ミノキシジルは高血圧患者の治療のために開発された薬品でした。
投与した患者に発毛効果が見られたために、薄毛治療薬として開発が進んだ背景はフィナステリドと似ています。
ミノキシジルの効果は毛根部分の血管を拡張し、血流を促進することです。
髪の毛は毛乳頭から栄養を受け取り、毛母細胞が分裂することによって成長します。
毛乳頭自身は血液によって運ばれてくる栄養を取り入れているため、血流が悪いと十分に栄養が髪に行き渡らず、成長できなくなるのです。
血管拡張作用のある薬はほかにもありますが、ミノキシジルはとりわけ発毛に効果的であることで知られています。
なお、ミノキシジルには外用薬と内服薬があります。
外用薬は頭皮に直接塗布するものですが、頭皮から浸透して残留する時間はそれほど長くなく、効果は一時的です。
対して、内服薬は血流に溶け込むため、持続的な作用が期待できます。
フィナステリドとミノキシジルの併用効果
5aリダクターゼを抑制し、ヘアサイクルを改善することで脱毛を改善するフィナステリドと血管を拡張して血流を促進してくれるミノキシジル。
この2つは相性がよく、併用することで相乗効果が期待できます。
フィナステリドによって正常に戻ったヘアサイクルで、ミノキシジルが髪の成長を強力にサポートしてくれるのです。
この場合、ミノキシジルは外用薬ではなく内服薬がいいです。
通常、医療において同じ効果のある薬を重複して使用することはほとんどありませんが、フィナステリドとミノキシジルはメカニズムが全く違うため、体への負担が小さいと考えられています。
実際にAGA専門クリニックや育毛サロンで2つを併用して治療を進めているところも多いです。
もし、現在片方だけ使用していて効果が感じられていないなら、併用を試してみる価値があります。
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